バッグの卸売を探していますか?
エルメス、ルイ・ヴィトン、シャネルなど、世界のファッションシーンを牽引するハイブランドから発表される高級バッグは、いつのシーズンも注目を集めています。名作と呼ばれる品から、希少な限定品など、ハイブランドのバッグを中古で手に入れたいという市場のニーズは衰えません。
バイヤーにとって、「顧客に人気の商品を、効率的に安く仕入れる」ことは命題です。人気のブランドバッグを仕入れるために、常に良い卸売業者を探しているバイヤーは多いでしょう。
なお、デジタルが普及したいま、仕入れの新たな選択肢としてネットオークションに参加するバイヤーも世界的に増えています。
この記事では、そのような仕入れの現場で起きている変化を整理するとともに、卸売とネットオークションの両方を活用し、価値あるブランドバッグを効率的に仕入れるためのポイントを紹介します。
バッグの仕入れ:卸売•オークション活用における日本と海外の違い、状況の変化
これまで、海外における中古ブランドバッグの仕入れは、ニーズに対して供給が少ないことが課題でした。そもそも中古バッグの流通が少なく、美品が出回ることも稀です。そのようななか、バイヤーは主に卸売を供給元とし、バッグの仕入れを行ってきました。
ただ、バッグを取り扱う卸売業者数は、他のカテゴリーに比べても少なく、卸売のスタイルは商品を持ち込む“飛び込み営業”型が主流。バッグは商品のサイズが比較的大きいため、持ち込める商品数も少なく、供給数が限られます。そのため、メッセージアプリなどを利用して卸売業者とバイヤーの間でコミュニティを形成し、その中でバッグの取引を行うケースも多くあります。
一方、日本においては、かつてより中古バッグが潤沢に流通しており、海外と比べてバイヤーが仕入れしやすい状況にあります。その理由の一つとしては、日本人の国民性として、ブランド商品が好きな人が多いこと、物を丁寧に取り扱う人が多いことが挙げられます。日本で出回る中古ブランドバッグは美品が多く、数も豊富に出回ります。中古品の買取や卸売、オークション開催なども活発で、バイヤーにとっては供給元が豊富にある状態です。世界的にもそのような中古市場は稀有と言えます。
日本のこの活発な中古市場は、これまでも世界からも注目を集めてきましたが、参加するためには日本国内に事務所を持ち、「古物商許可証」という日本国内の免許を取得する必要があるなど、海外のバイヤーにとってはハードルが高いものでした。
しかし2020年のコロナ禍以降、日本のオークションのオンライン化が活発となりました。これにより、海外からのオークション参加が容易となり、いまではさまざまな国のバイヤーが日本のオンラインオークションに参加しています。
良い仕入れルートを多く持つことは、バイヤーにとって大きなプラスとなります。ではブランドバッグを仕入れる際、卸売、ネットオークション、それぞれをどう活かしていけばいいのでしょうか。両者の活用メリットを整理してみましょう。
バッグの仕入れに卸売を活用するメリット
ブランドバッグの仕入れに卸売を活用ることは、バイヤーにとって以下のようなメリットをもたらすと考えられます。
バッグの仕入れに卸売を活用するメリット(1):スピーディーに仕入れることができる
卸売は、卸売業者とバイヤー間の直接取引で、1対1 の価格交渉が基本です。このため、1日もあれば取引が成立するケースがほとんどです。ネットオークションの場合は下見期間や入札期間を経るため、ある程度の時間を要します。比較すると卸売の方がスピーディーにバッグの仕入れを行うことができるといえるでしょう。
バッグの仕入れに卸売を活用するメリット(2):少ないリソースで仕入れることができる
卸売の場合、卸売業者との一回の商談で、多くの個数のバッグをまとめて仕入れることができます。労力を最小限に抑えて量を仕入れることができるため、バイヤーの人数が少ない組織など、バッグの仕入れにリソースを割きにくい場合に有効といえます。
バッグの仕入れに卸売を活用するメリット(3):安定して欲しい商品を仕入れやすい
卸売業者は、卸先のバイヤーのニーズに合わせて商品を提案してくれるため、一定のブランド・価格帯の商品が集まりやすい傾向があります。同じような商品を安定して仕入れたい場合は、卸売の活用が適しているといえるでしょう。
このように、卸売の活用には多くのメリットがある一方、バイヤーにとっては以下のような課題もあります。
利用できる卸売の数が少ない
先述の通り、海外では仕入れ先となるバッグの卸売の存在自体が少ない状況です。仕入れ機会を得るためには、展示会に参加してさまざまな業者とコミュニケーションをとり、信頼関係を作った上でコミュニティに参加するなど、卸売業者との関係づくりが必要となることがあります。
場所や時間に制限がある
対面での取引となるため、商談時間の確保が必要です。また場所も限定されてしまうため、近場の卸売業者との取引が主となりがちです。
交渉術や経験値を必要とする
卸売業者との商談で取引価格が決まるため、各バッグの相場の把握が不可欠です。また有利に交渉を進めるスキルなど、業界での経験値が求められます。
一点買いが難しい
卸売業者と取引を行う場合、まとまった量のバッグを取引することが一般的です。そのため、商品を一点買いするなど少量での取引が難しい場合があります。
見ることができる商品に限りがある
基本的に、卸売業者が提示する(陳列する)バッグから仕入れるため、確認できる商品数に限りがあります。
バッグの仕入れにネットオークションを活用するメリット
次に、ネットオークションがバッグの仕入れにもたらすメリットについてみましょう。卸売に加えて、ネットオークションを新たな仕入れルートの一つとして活用するグローバルのバイヤーが増えています。
バッグの仕入れにネットオークションを活用するメリット(1):場所や時間に縛られず仕入れができる
ネットオークションは、下見・入札期間(※)内の都合のよい時間に都合の良い場所から参加し、バッグの仕入れを行うことができます。時間や地域が限定されないため、世界中からの参加が可能です。
※STAR BUYERS AUCTIONの場合、下見期間が約1週間、入札期間が約6日間
バッグの仕入れにネットオークションを活用するメリット(2):相場が見えやすい
ネットオークションは商品ごとにスタート価格が設定されており、入札による価格の推移も参加者がオープンに確認することができます。参加者からの人気が入札価格として反映されるため、市場価値に即した価格になりやすく、相場の知識が少ない方でも参加しやすいといえるでしょう。
バッグの仕入れにネットオークションを活用するメリット(3):交渉が不要
ネットオークションでは、金額を入力しクリックするだけで入札が完了するため、人との価格交渉などが不要です。交渉に苦手意識のある方でも参加しやすいといえます。
バッグの仕入れにネットオークションを活用するメリット(4):欲しい商品をピンポイントで狙える
ネットオークションはバッグ1点からの入札参加も可能なため、ピンポイントで欲しい商品を狙うことができます。急な顧客ニーズの変化などにも柔軟に対応しやすいでしょう。
バッグの仕入れにネットオークションを活用するメリット(5):豊富な商品を見ることができる
出品されている商品をすべて見ることができるため、多くのバッグを比較検討でき、仕入れの選択肢の幅が広がります。
バッグを仕入れるオンラインオークションはどう探したらいい?
ここまで見てきたように、卸売とネットオークションはそれぞれに利点があります。
先述のようにネットオークションを新たな仕入れルートとして活用するバイヤーが増えており、現在はネットオークションがバッグの良い仕入れ先としてどんどん成長している状況です。仕入れ先を可能な限り多く持ちたいバイヤーにとって、好機であるといえるでしょう。
では、ネットオークションでは、実際にどのようなバッグがどのような価格帯で取引されているのでしょうか。日本の大手ネットオークション Star Buyers Auctionの例を見てみましょう。
2020年10月には、「シャネル マトラッセ キャビアスキン ダブルフラップ ダブルチェーンバッグ ピンク ゴールド金具 27番台」が、180,000円からスタートし、680,000円で落札された事例があります。
また、2020年12月には、「エルメス バーキン40 トゴ ブラック シルバー金具 D:2019年」が、1,719,000円でスタートし、1,960,000円で落札されました。
実は、日本でもリアルオークションが主流だったコロナ禍以前においては、このような高価格帯のバッグがネットオークションに出品されることは稀でした。しかし、コロナ禍をきっかけにネットオークションのサービスが充実したことにより、多くの出品、参加者が集まり、市場が盛り上がっているのです。
バイヤーにとっては、これまでになかった魅力を持ち、気軽に参入しやすい仕入れ先が増やせる状況です。卸売と合わせてネットオークションも活用することによって、さらに価値ある仕入れを実現することができるでしょう。
ネットオークションに参加するには
では、活用しやすいネットオークションには、どのようなサイトがあるのでしょうか。日本のネットオークションのオンライン化が進み、多数のネットオークションが生まれています。そのなかでも、多くのバイヤーに支持されているサイトの一つに、日本大手のネットオークションStar Buyers Auctionが挙げられます。
時計、バッグ、ブランドジュエリー、ジュエリー、アパレルなどの各オークションが、毎月2回定期的に開催されています。各回2万5,000点以上という取り扱い点数の豊富さを誇るB2Bネットオークションは、日本国内でも稀有な存在です。
英語、中国語、フランス語などの言語サポートなども充実しており、既にアメリカ、ヨーロッパ、中国、東南アジアなどの各国から、多数のバイヤーが参加しています。
アカウント開設は、こちらから申し込みを行い、オンラインで完結することができます。ぜひ、ネットオークションを仕入れ方法の一つに追加し、より良い仕入れを実現してください。