世界で最も憧れられている時計ブランドといえば、「Rolex（ロレックス）」でしょう。
ロレックスは、さまざまなアイテムを展開していますが、その中でも特に価値があるのはどのモデルなのでしょうか。
本記事では、世界最高峰の時計ブランド「ロレックス」の中で価値のあるアイテムを紹介していきたいと思います。
1.歴史上最も高価なロレックスの時計トップ20
史上最も高価なロレックスを20選にまとめました。どんなロレックスがあるのか、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
TOP20. Rolex Submariner Date（ロレックス サブマリーナー デイト）
新品の販売価格は定価で13,337 ドル〜（2021年）。
ロレックスの中でもクラシカルな存在なのが、Rolex Submariner Date（ロレックス サブマリーナー デイト）です。
1953年に初登場した際、ダイバーが330フィートまで潜ることができた最初の時計として大きな話題となりました。
ジェームズ・ボンドの映画によって大きな話題となっており、ステンレスやイエローゴールド、ホワイトゴールドなど数多くのコレクションが存在しているところもポイントです。
TOP19.Sky-Dweller Oystersteel and yellow gold（スカイドゥエラー オイスタースチールとイエローゴールド）
新品の販売価格は定価で14,275ドル～ (2021年)。
非常に珍しいモデルのひとつとして知られているのが、Sky-Dweller Oystersteel and yellow gold（スカイドゥエラー オイスタースチールとイエローゴールド）です。
文字盤で同時に二つのタイムゾーンを確認できるなど、世界旅行をする方やパイロットの方に向けて開発されています。
「オイスタースチールとイエローゴールド」は、とくに希少価値が高い人気の1本です。
TOP18.Cosmograph Daytona（コスモグラフ デイトナ）
新品の販売価格は定価で16,780ドル～（2021年）。
ロレックスといえば、「コスモグラフ デイトナ」という方も多いかもしれません。
1963年にプロのレーシングドライバー向けに開発されたもので、数多くのセレブたちに愛されている不朽の名作です。
スポーツクロノグラフの礎を築いたといっても過言ではないコスモグラフ デイトナは、今も尚人気が高く価値の高いシリーズとなっています。
TOP17.Rolex Datejust（ロレックス デイトジャスト）:
新品の販売価格は定価で17,000ドル～ （2021年）。
エレガントな佇まいが特徴の人気シリーズが、「ロレックス デイトジャスト」。
1945年、ロレックス40周年を記念して誕生したモデルであり、世界中のビジネスパーソン憧れの1本として君臨し続けています。
ブレスレッドや文字盤、素材が幅広く選べること、28mmのレディースもあるなど、個性を発揮させやすいラインナップも魅力でしょう。
TOP16.Rolex Day-Date（ロレックス デイデイト）
新品の販売価格は定価で34,500ドル～ （2021年）。
数あるロレックスのモデルの中でも、最も高価といわれているのが「ロレックス デイデイト」です。
日付だけでなく曜日表示も備えた初の腕時計として1956年に登場して以来、世界各国の要人や指導者などが愛用し続けている逸品です。
抜群の装着感を演出するブレスレッドは、「プレジデントブレスレッド」などとも呼ばれるなど、贅を尽くした1本といえるでしょう。
TOP15.Rolex Pearlmaster collection（ロレックス パールマスター コレクション）
新品の販売価格は定価で87,000ドル～（2021年）。
ダイヤモンドを散りばめたロレックス デイトジャストのカスタムモデル、「ロレックス パールマスター コレクション」。
価格帯は、その時々のダイヤモンドの相場に左右されるなど、現在ロレックスの中でもトップクラスに高価な1本といえるでしょう。
ロレックスの技術力が詰め込まれた1本ですが、注目は3つのブレスレッドオプション。
2つのブレスレッドそのものに宝石が埋め込まれるなど、腕時計を超えた存在としても知られています。
TOP14.Rolex GMT Master II（ロレックス GMT マスター II）
新品の販売価格は定価で173,999ドル～（2021年）。
独創的なカラーリングで人気の「ロレックス GMT マスター II」。
1955年、二つのタイムゾーンを同時に表示できると話題となったGMT マスターに新しいムーブメントを搭載したモデルです。
高い機能性はもちろん、一目で「ロレックス GMT マスター II」といったビジュアルが人気を博し、今も尚世界中のロレックスファンにとって垂涎の品として君臨し続けています。
TOP13.Steve McQueen’s 1967 Rolex Submariner（スティーブ・マックイーンの 1967 ロレックス サブマリーナー）
アンティコルム（Antiquorum） が主催したオークションにて234,000ドルで落札（ 2009年)。
ヴィンテージロレックス人気の火付け役としても知られているのが、「スティーブ・マックイーン 1967 ロレックス サブマリーナー」。
クラシカルなスタイルでありながら、スティーブマックイーンが所有していたことで話題になったアイテムです。
ロレックスの中で最初に高額落札された時計としても知られており、当時支払われた金額は234,000ドルだったといわれています。
TOP12.Rolex Platinum Diamond Pearlmaster（ロレックス プラチナ ダイヤモンド パールマスター）
限定品として、販売価格は定価で277,850ドルで発売されました（2011年3月)。
限定品のみを出すデイデイトコレクションのモデル、「ロレックス プラチナ ダイヤモンド パールマスター 」。
プラチナ製のケース、6時と9時の位置に配置された2つの巨大なダイヤモンドが特徴的です。
さらに、ベゼル部分には42個のダイヤモンドを備えるメテオライトダイヤモンド機能など、高級腕時計の名に恥じることのないハイクオリティな1本として知られています。
TOP11.James Bond’s 1972 Rolex Submariner（ジェームズ・ボンドの1972年ロレックス サブマリーナー）
ジュネーブで開催されたフィリップスのオークションにて 365,000ドルで落札(2015年11月)。
ジェームズ・ボンド映画「007シリーズ」の中で、ジェームズ ・ボンドとしてこの時計を着用していたロジャー・ムーア卿にちなんで名付けられた、「James Bond’s 1972 Rolex Submariner（ジェームズ・ボンドの1972年ロレックス サブマリーナー）」。
ケースの裏には、「Roger Moore 007」と記載されているなど、ファン垂涎の1本として知られています。
映画のための特別仕様ロレックスで、ベゼルは回転可能だったりと、映画シーンそのままの機能性を兼ね備えています。
クラシカルなデザインに数多くのこだわりが詰め込まれているなど、これからも値上がりが期待できるロレックスといえるでしょう。
TOP10.Dr. Rajendra’s Rolex（ラジェンドラ・プラサド博士のロレックス）
サザビーズのオークションにて440,000ドルで出品（2011年）。
ロレックス史上最も精巧といわれているのが、Dr. Rajendra’s Rolex（ラジェンドラ・プラサド博士のロレックス）です。
インド初の大統領 ラジェンドラ・プラサド博士のために製造されたこのモデルは、ステンレスではなく、18Kゴールドを使用している豪華な仕様です。
さらに、文字盤には1950年1月26日といった日付が刻印されたインドの地図があるなど、遊び心の多いアイテムとしても知られています。
プラサド氏の家族から盗まれたといった逸話があるなど、話題に事欠かさないエピソードも価値を高めているといえるでしょう。
TOP9.Rolex GMT Master II Ice（ロレックス GMT マスター II アイス）
販売価格は定価で485,350ドルで発売されました。(2021年）。
世界最高峰のサッカープレイヤー、クリスティアーノ・ロナウドが第14回ドバイ国際スポーツカンファレンスで着用していたことで話題となった、「Rolex GMT Master II Ice（ロレックス GMT マスター II アイス）」。
ホワイトゴールドを惜しげなく使用した希有なロレックス GMT マスター II であり、ダイヤモンドやゴールドがあしらわれるなど贅を極めた仕様が特徴です。
その豪華さ故に機能がおろそかになっているとイメージしますが、ベースのロレックス GMT マスター II の機能性は全て兼ね備えています。
TOP8.Rolex “Stelline” Gold（ロレックス「ステリン」ゴールド）
2015年にスイス・ジュネーブで開催されたクリスティーズオークションにて895,000 ドルで落札。
1950年に販売された、ロレックス「ステリン」ゴールド。
当時4番目に高額な価格で落札されたことでも話題になりました。
オイスターケースやトリプルカレンダー、防水ケースなどにムーンフェイズ機能を搭載。
当時、こういった機能を搭載した自動巻時計はなく、その希少価値の高さが注目される理由です。
TOP7.Jack Nicklaus Rolex Day-Date（ジャック・ニクラウス ロレックス デイデイト）
フィリップスオークションにて122万ドルで落札 (2019年12月)。
1967年、伝説のゴルファーとして知られるジャック・ニクラウスのために贈られた、イエローゴールドのデイデイト、「ジャック・ニクラウス ロレックス デイデイト」。
さまざまなタイトルを獲得した瞬間、同氏はこのロレックスを着用していたことでも知られています。
2019年12月のフィリップスオークションで122万ドルで落札されたことで話題となりましたが、その収益がニクラウスの慈善財団に寄付されたことも大きな話題となりました。
TOP6.Eric Clapton’s Rolex “Oyster Albino” Cosmograph Daytona（エリック・クラプトンのロレックス「オイスター アルビノ」コスモグラフ デイトナ）
フィリップスオークションにて140 万ドルで落札（2015年5月）。
世界的なミュージシャンの一人、エリック・クラプトンにちなんで名付けられたロレックス、エリック・クラプトンのロレックス「オイスター アルビノ」コスモグラフ デイトナ。
ホワイトダイヤルコスモグラフの中で、ブラック以外のサブダイヤルが特徴という、唯一無二の存在がその価値をより高めています。
プリント自体はホワイトカラーですが、オリジナルの文字盤と同じシルバー仕上げということで、「オールホワイト コスモグラフ アルビノ」とも称されているほどです。
エリック・クラプトンが所有していたことからも、よりその価値が高まり続けています。
TOP5.Marlon Brando’s Apocalypse Now Rolex GMT-Master（マーロン ・ブランドのアポカリプス ナウ ロレックス GMT マスター）
フィリップスオークションにて195 万 2000 ドルで落札 (2019年12月)。
映画「アポカリプス ナウ」でこの時計を着用したアカデミー賞受賞者「マーロン・ブランド」にちなんで名付けられたロレックス、「マーロン・ブランドのアポカリプス ナウ ロレックス GMT マスター」。
ベゼルが無く、黒のラバーストラップが取り付けられたシンプルかつスタイリッシュなデザインが特徴的。
マーロン・ブランドが、よりこの時計を際立たせたいと映画撮影中に取り外してほしいとオファーしたともいわれています。
経年変化によってより輝きを放つルミナスアワーマーカーをはじめ、細部にまでこだわりが詰め込まれており、ロレックス愛好家にはたまらない逸品です。
ロレックスの初期デザインを踏襲しているといったクラシカルなところも、人気をより高めているところでしょう。
TOP4.Antimagnetique Reference 4113 from 1942（アンチマグネティック リファレンス 4113 ）
フィリップスオークションにて250万ドルで落札（2016年）。
1942年に発表されたロレックスの至宝「Antimagnetique Reference 4113 from 1942（アンチマグネティック リファレンス 4113 ）」。
レーシングドライバーやチームの勝利を祝うために贈られたロレックスであり、イギリスの有名レーサー マルコム・キャンベル卿が協議会でロレックスを着用していたことも話題になりました。
限定モデルというだけでなく、ロレックス史上最大の直径44mmのケースを持っているなど、愛好家垂涎の1本です。
その価格も年々上昇しているため、翌年にはさらに高値で落札される可能性があるでしょう。
TOP3.The Rolex Bao Dai（ロレックス バオダイ）
フィリップスオークションにて510万ドルで落札 （2017年5月）。
1952年にベトナム最後の皇帝が最初に所有したことで知られる、「The Rolex Bao Dai（ロレックス バオダイ）」。
5つのダイヤモンドマーカーやイエローゴールドのオイスターケースが特徴的なモデルで、ほかのロレックスと比較にならない高い機能性を誇ります。
2002年にフィリップスオークションに出品された際、370,000スイスフランで落札されていたものの、その15年後となる2017年5月13日にジュネーブで開催された、フィリップスの「ザ ジュネーブ ウォッチ オークション ファイブ」にて、最終入札価格が約22倍の5,066,000スイスフランになったことでも話題となりました。
TOP2.The 1971 Rolex Daytona Reference 626 Unicorn（1971年のロレックス デイトナ リファレンス 626 ユニコーン）
2018年5月12日に開催された、歴代のデイトナばかり32本を扱うオークション、「デイトナ・アルティメイタム・セール」に出品され、5,937,500スイスフランで落札しました。
驚くべき価値を持つロレックスデイトナの希少なモデル、「1971年のロレックス デイトナ リファレンス 626 ユニコーン」。
世界有数の時計コレクターとして知られているジョン・ゴールドバーガーが所有していたことで知られており、落札された資金は世界中の子どもと若者を支援する「Children Action」に全額寄付されたことでも話題になりました。
1970年にドイツの業者に依頼されてつくられたため、デイトナでは大変珍しい「ホワイト プレシャス メタル」が特徴的。
ロレックスが製造してきた中で、唯一のホワイトゴールドコスモグラフのため、ロレックス愛好家憧れの1本として知られています。
TOP1.Paul Newman’s Rolex Daytona（ポール・ニューマンのロレックス デイトナ）
フィリップスオークションにて1,780 万ドルで落札 (2017 年 10 月)。
2017年のフィリップス オークション ハウスにおいて1,780 万ドルで落札されたことで、もはや伝説といわれるロレックス、「Paul Newman’s Rolex Daytona（ポール・ニューマンのロレックス デイトナ）」。
ロレックスの歴史の中で製造された手巻き式デイトナモデルのひとつで、とくにその独創的なビジュアルが話題のモデルです。
通常モデルとは違うホワイトカラーの「エキゾチックダイヤル」を備えるなど、ほかのデイトナとは一線を画す非常に希少価値の高いロレックス。
俳優のポール・ニューマンが「エキゾチックダイヤル」を愛用していたこともあって名付けられており、所有者はまさに世界最高峰の成功者の名を欲しいままにできることでしょう。
2.Rolexの腕時計の価値が高い理由
数ある腕時計ブランドの中でも圧倒的な価値を誇る、ロレックス。
なぜ、ロレックスの腕時計はここまで価値が高いといわれているのでしょうか。
その秘密がこれらです。
・優れた技術力
・真の実用性と耐久性
・細部へのこだわり
それぞれ解説します。
2-1.優れた技術力
ロレックスの価値が変わらず高いのは、優れた技術力にほかなりません。
宝石をいたずらに散りばめたり、市場操作を自らしたり、何らかの付加価値を自社でつけるのではなく、本当に「最高品質な腕時計」だからこその評価と考えられるでしょう。
ロレックスは、現代の高機能腕時計の礎を築いたといわれており、中でも下記の3つの機構の開発は革命ともいわれています。
・防水機構
・自動巻き機構
・デイトジャスト機構
防水機構は、オイスターケースにねじ込み式の裏蓋、そしてリューズを組み合わせたもの。
そして360度回転式ローターによる全回転機構「パーペチュアル」、0時になると日付が瞬間的に変わる「デイトジャスト機構」など、これら全てがロレックスの発明なのです。
ほか、回転ベゼルの開発から、ヘリウムガス・エスケープバルブ、クロノグラフなど、今でこそ当たり前の機構を、ゼロから作り上げたこの技術力は他ブランドがもち得ないロレックス独自のものといえるでしょう。
2-2.真の実用性と耐久性
ロレックスは、ただ飾っておくだけの「観賞用腕時計」ではありません。
もちろん、その価値故に身につけることを避けるコレクターもいるかもしれませんが、ロレックスの全てのモデルが、「実用性」を兼ね備えています。
レーサーや冒険家、ゴルファー、パイロットなど、本当の機能性を求めるプロフェッショナルたちのために開発されたモデルがメインであり、実用性がメインに製造されているといっても過言ではないでしょう。
さらに、ロレックスといえばチタンやプラスティックは使用せず、ケースにはプラチナ、ゴールド、ステンレススチール、風防にはサファイアクリスタル、ベゼルにはセラミックなど耐久性のある素材を必ず使用しています。
つまり、年代を経たモデルであっても活用することができるタイムレスな存在であり続けるといった部分も、ロレックスの価値が下がらない理由のひとつと考えていいでしょう。
3.ロレックスの時計は投資的に価値はある？
ロレックスの時計といえば、世界中のオークションで驚くべき価格で落札されているイメージをもつ方も多いでしょう。
事実、販売された当時の正規価格の数十倍、数百倍の価格で落札されるロレックスは数多く存在します。
そもそも、ロレックスは実用性の高い腕時計である一方で、「投資価値の高い腕時計」として活用している方も少なくありません。
ロレックスは、価値の高い時計として中古市場でも常に需要の高いブランドです。
また、希少価値の高いモデルは時を経るごとに価格が高騰することから、不動産や株式などと同様に、投資目的で収集し運用している人もいます。
生産が終了している、流通量が圧倒的に少ない、何らかのきっかけで人気・話題になったモデルなど、こういったロレックスは価格が急騰するでしょう。
中でも、スポーツモデルの価値は高く、価格が年々上昇していっていることで有名です。
ロレックスは全体的に価値が下がりにくいブランドですが、モデルや種類、そしてタイミングによって大きく価格が変わります。
仮に、ロレックスを投資目的で手に入れるのであれば、「ロレックス」の価値を徹底的に学び、さらに投資学も身につけるべきではないでしょうか。
まとめ
ロレックスは、世界で最も価値の高い時計ブランドといっても過言ではない存在です。
そして、その種類も豊富であることから、どのモデルに人気が集まっているか知ることもひとつのポイントでしょう。
ロレックスの価値を知ることは、投資目的のためにも役立ちます。
価値の高いロレックスをあらためて学びたい方は、本記事を参考により深い知識を身につけてみてはいかがでしょうか。
