世界で最も高額な時計を生み出しているブランド、「パテックフィリップ」。
パテックフィリップを手元に装着することは、成功者の証と言っても過言ではありません。
そんなパテックフィリップには、数多くのコレクションやモデルが存在しています。
本記事では、その中でも最も価値の高いパテックフィリップを集めました。
高額で価値のあるパテックフィリップを探している方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
1.世界最高峰の品質基準
パテックフィリップが手がけるグランドコンプリケーションは、世界最高峰だと称されています。
そもそも、パテックフィリップは腕利きの職人たちが技巧を凝らしたパーツのみを使用しており、パーツひとつとっても世界最高峰の品質基準です。
さらにパテックフィリップの特徴のひとつとして、どんな古いモデルでも修理ができるといったことが挙げられます。
今まで販売してきたモデルの全てのパーツを揃えているため、「古いから修理はできない」、「パーツがないので使えない」といったことがありません。
パテックフィリップが世界最高峰の品質基準をキープできている理由は、“永遠に色褪せることのないクオリティ”とも言えるのではないでしょうか。
2.手元を着飾る芸術品
パテックフィリップは、腕時計を超えた芸術品だと度々称されています。
職人の技が詰め込まれた一つ一つのパーツはもちろん、大量生産不可能なムーブメント、希少な素材を惜しげもなく利用する限定モデルなど、他の腕時計メーカーが真似することができない技術力で仕上げられているからです。
そもそも、文字盤ひとつとっても全て手作業で造られているなど、ほぼオーダーメイドといっても過言ではないつくりが特徴。
その繊細かつ正確な技術力は、もはや芸術を超えた奇跡とさえ言われているほどです。
3.歴史上最も高価なパテックフィリップの腕時計TOP15
パテックフィリップは、どのモデルも大変高額であり、その全てが腕時計愛好家たちにとって垂涎の品です。
しかし、パテックフィリップの中でも特に高価なモデルが複数あり、これらは宝石や歴史的絵画をも凌駕する価格で取引されています。
ここからは、パテックフィリップの中でも最も高価な腕時計を15選紹介していきましょう。
TOP15.The “Calatravone” Ref.570（カラトラバ）
2021 年のジュネーブで開催されたウォッチオークションにて329 万 7000 スイス フランで落札されました。
パテックフィリップが1942年に生み出したモデル、「The “Calatravone”Ref.570（「カラトラバ」）」。
37mmのケースが特徴的なモデルで、シンプルなツートーンカラーの文字盤やスチール製であるところ、レイルウェイトラックを備えるなど、クラシカルながらモダンさを感じさせる名品として知られています。
パテックフィリップの愛好家であれば、誰もが手に入れたい1本といえるでしょう。
TOP14.Split-seconds chronograph from 1945（1945年のスプリットセコンドクロノグラフ）
ジュネーブのフィリップスにて330 万スイス フランで落札されました。
1945年に製造されたとは思えない、洗練さを兼ね備えたモデルが「Split-seconds chronograph from 1945（1945年のスプリットセコンドクロノグラフ）」です。
イエローゴールド、ローズゴールドなどを使用するモデルが多い中、こちらはステンレスケースを採用している希少価値の高いモデル。
浮き出したシルバーカラーのアワーマーカーが特徴的なモデルで、目盛りなどは黒のエナメルが使用されています。
TOP13.Eric Clapton Ref. 2499/100（エリック・クラプトン Ref. 2499/100）
2012年11月、ジュネーブのクリスティーズにて344 万スイス フランで落札されました。
ジュネーブシール、そしてクロノグラフとパーペチュアルカレンダーが特徴の「Eric Clapton Ref. 2499/100（エリック・クラプトン Ref. 2499/100）」。
ホワイトメタルケースを備えている同モデルは大変希少であり、エリック・クラプトンほか多くの著名人に愛されたモデルとしても知られています。
余計な装飾などが一切無く、まさにエレガントを極めたパテックフィリップと呼ぶことができるでしょう。
TOP12. Ref. 2499 in Yellow Gold（イエローゴールド製Ref. 2499）
2021年、フィリップスオークションにて353 万 9000スイス フランで落札されました。
18金イエローゴールドをあしらった、「Ref. 2499 in Yellow Gold」。
1952年に登場したものの、2020年になって全くの手つかずの状態で発見されたことで話題になったモデルです。
ゲイ・フレールによって製造及び刻印されたイエローゴールドのブレスレッドに、留め具の「1.57」の刻印、正方形のクロノグラフボタンやタキメータースケールなど、完璧な状態で今も時を刻み続ける奇跡の1本として知られています。
TOP11.“J.B. Champion” Ref. 2458（J.B. チャンピオン）
2012 年にクリスティーズで378 万スイス フランで落札。
サイズ36mmの大型ヴィンテージモデルとして知られているのが、「“J.B. Champion” Ref. 2458（J.B. チャンピオン）」。
希少なプラチナケースバージョンであり、弁護士のジョーベンチャンピオン（“J.B. Champion”）が所有した伝説の1本として知られています。
J.Bは、詐欺罪で逮捕されたにも関わらず、戦後のパテックフィリップにおいて重要な顧客として扱われていました。
TOP10.“Asprey” Ref. 2499（アスプレイ）
サザビーズ ジュネーブにて391 万 5000 スイス フランで落札。
美しいイエローゴールド、パーペチュアルカレンダー、そして唯一の存在として愛好家から切望されているモデルが、「“Asprey” Ref. 2499（アスプレイ）」。
シルバーの文字盤に配される数字がゴールドであるなど、パテックフィリップらしい技巧が詰め込まれた1本です。
最初の所有者のイニシャルや購入日が記載されているところなども、ファンの心をくすぐるポイントになっています。
TOP9. Ref. 1526
2008 年 5 月 12 日にクリスティーズで414 万スイス フランで落札。
1949年に製造された、34mm円形スチール製腕時計「Ref. 1526」。
パテックフィリップ史上、大変珍しいモデルであり、シルバー仕上げのマットな文字盤、さらにブラック塗装、アラビア数字などごくシンプルなデザインが特徴です。
キャリバー機能には、ムーンフェイズとパーペチュアルカレンダーが含まれているなど、大変希少価値の高い1本として知られています。
TOP8.Nautilus Ref. 5711/1A-018（ノーチラス）
2021年12月にフィリップスから約598 万 6000スイス フランで落札。
ティファニーブルーが印象的な希少なモデル「Nautilus Ref. 5711/1A-018（ノーチラス）」。
時計職人とジュエラーの170年間の共同作業を記念して製造されたモデルであり、センターコード付き自社製自動巻ムーブメント、キャリバー26-330 SCを備えます。
「Tiffany & Co.」の刻印、18金ホワイトゴールドなど、贅を極めたつくりは世界中のファンを興奮させました。
売上は、地球全体の保護活動をしている団体に寄付されるなど、そのストーリーも魅力的です。
TOP7. Ref. 1527
2010 年にクリスティーズで626 万スイス フランで落札。
1943年製でありながら、パーペチュアルカレンダー、ムーンフェイズ、そしてクロノグラフ機能が搭載されたモデル、「Ref. 1527」。
37.6mmの18金イエローゴールド、トノー型ケース、3つのサブダイヤルや30分レジスターを搭載するなど、世界唯一のデザイン性も話題になりました。
ケースや文字盤、ムーブメントには、パテックフィリップのサインが入っています。
TOP6. Ref. 1415 “Heures Universelles”
2002 年にジュネーブのHotel Richemond ( Antiquorum ) で660 万 スイスフランで落札。
世界41以上の都市、国、地域を示す希有なモデル、「Ref. 1415 “Heures Universelles”」。
どの有名腕時計メーカーにも先駆けて発明されたワールドタイムシステムは、パテックフィリップの伝説のひとつです。
職人の技が詰め込まれたパーツや機構はさることながら、「ファウストコート」装飾や18個の宝石を散りばめるといった、ラグジュアリーな仕様も見逃せないポイントでしょう。
TOP5. “Silk Road” Ref. 2523 （シルクロード）
2021年5月にフィリップスによって7,048,000 スイス フランで落札。
エナメルディスクに時計職人 ルイ・コティエの刻印が刻まれている、「“Silk Road” Ref. 2523 」。
クロワゾネエナメル文字盤に2クラウンのワールドタイムなど、他にないデザインが注目されています。
オークション市場、イエローゴールドの腕時計としては世界最高値で落札されたモデルとしても話題となりました。
TOP4. Ref. 5016A-010
ジュネーブにて開催されたオンリーウォッチチャリティーオークションで730 万スイス フランで落札されました。
ミニッツリピーターやトゥールビヨン、ムーンフェイズ、パーペチュアルカレンダーなど、高機能腕時計の持つ全てを兼ね備えたモデルが、「Ref. 5016A-010」です。
世界唯一のスティール製モデルであり、無垢ケースバックとサファイアクリスタルケースバックが交換できるなど、ブランドの中でもかなり希有な存在として知られています。
506個のコンポーネントも特徴。
730 万スイス フランという、驚愕な価格でオークションにかけられた、奇跡の1本です。
TOP3. Ref. 1518 in Pink Gold from 1948
2021 年にサザビーズ で約875 万 1000 スイス フランで落札。
1948年に製造された35mmの18金ピンクゴールドウォッチ、「Ref. 1518 in Pink Gold from 1948」。
当時、ほとんどがイエローゴールドケースが採用されていたため、ピンクゴールドは非常に価値が高いことで知られています。
1951年にエジプトの王子に購入されているなど、そのエピソードは興味深いものばかりです。
オリジナルの原産地証明を持っている唯一のピンクの1518だともいわれています。
TOP2.Ref. 1518 in Stainless Steel（ステンレススティール製Ref.1518）
2016 年にジュネーブのフィリップスで、1,100 万スイス フランで落札。
パテックフィリップ史上2番目に高額な時計として知られているのが、「1518 in Stainless Steel」です。
当時、スティール製の1518は4本しかなかったと言われており、そのうちの1本は最後のルーマニア国王が所持していたなど、逸話もまたユニークなモデルとして知られています。
ちなみに、ムーブメントは手巻きの130Qムーブメントで、2016年のフィリップスで1,100万スイスフランで販売され話題となりました。
TOP1.Grandmaster Chime Ref. 6300A-010 “Only Watch（グランドマスターチャイム）
ジュネーブにて開催されたオンリーウォッチチャリティーオークションにて、3,100万スイスフランで落札。これは2023年現時点で腕時計としては世界最高額になります。
世界最高峰の価格で取引されているパテックフィリップ、「Grandmaster Chime Ref. 6300A-010 “Only Watch”」。
Grandmaster Chime唯一のスティール製モデルであること、20の複雑な機構を統合している驚愕の機能性、5つの音響機能など、希少性とその価値の高さは他の追随を許しません。
反転メカニズムを使用することで文字盤が切り替えられるところも、ユニークなポイントです。
2019年のオンリーウォッチコレクションのためだけに考案された、世界最高峰の至宝といえるでしょう。
まとめ
パテックフィリップは、どんなに古い時計でも今もなお正確な時を刻み続けているところです。
そして、その全てに物語があり、多くの所有者と共に人生を歩んできたというストーリーもあります。
いたずらに高額なわけではなく、パテックフィリップに価値がつけられているのには理由があるのです。
高価なパテックフィリップの時計を手にすることは、その時計が辿ってきた歴史にあなたも加わることを意味しています。
いつか、その時がやってくることを信じ、パテックフィリップの魅力を追い続けていきましょう。
