歴史上最も価値のあるエルメスのバーキンバッグ8選

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世界三大ブランドのひとつとしても有名な、「Hermès(エルメス)」。
知らぬ者はいない、スーパーブランドです。そんなエルメスで誰もが憧れるアイテムといえば、「Birkin(バーキン)」でしょう。
本記事では、バーキンの魅力をはじめ、最も価値の高いバーキンについて解説していきたいと思います。
これからエルメスのバーキンを手に入れたいと考えている方は、こちらを参考にしてみてください。
1.エルメスの歴史から見るバーキンの魅力
ブランド「エルメス」がパリに誕生したのは1937年で、当初は馬具商としてスタートしました。
スカーフの自社制作で話題となり、1947年には香水部門、さらにバッグ、財布、アパレルと幅広い分野で成功を収めるようになったブランドです。
さまざまなバッグを生み出したエルメスですが、バーキンが登場したのは実は1984年のことであり、比較的新しいシリーズとなります。
バーキンは、当時パリを拠点に活躍したイギリス人女優「ジェーン・バーキン」が飛行機の機内で当時エルメスの社長であった「ジャン・ルイ・デュマ」と出会ったことから始まります。
溢れるほどの荷物をバスケットに収納していた彼女を見たジャン・ルイ・デュマは、「君の荷物を収納できるバッグをプレゼントしたい」と提案。
この出会いが元になり、現在のバーキンが生み出されることになったのです。
その無駄のない洗練されたデザインのほか、機能性が重視されたバーキンは瞬く間に大きな話題になります。
バーキンは、「ヴィクトリア・ベッカム」や「ミランダ・カー」、「ジェニファー・ロペス」をはじめ、世界中のセレブたちの愛用バッグとして今もなおエルメスを代表するバッグです。
2.バーキンは“身に着ける資産”
バーキンが世界中の女性憧れの的である理由は、素敵なエピソードやセレブ御用達といった理由だけではありません。
バーキンは、何と言っても「身につける資産」とまでいわれるほどに資産価値の高いアイテムだからです。
バッグでありながら100万円を超える価格帯で市場に出回っており、中には500万円を超える超高級品のようなバーキンまで存在します。
また、バーキン自体は大量生産で作られるバッグではなく、あくまでエルメスの職人たちによるハンドメイドであるため製造できる数には限りがあるところも特徴です。
新品を正規価格で購入することは至難の業であり、中古品であっても人気シリーズは手に入れるだけでも難しい状況といえるでしょう。
需要と供給のバランスが年々開いており、バーキンは値上がりし続けている傾向です。
リユース市場でもバーキンは最も需要が高いブランドバッグといわれているなど、まさに「身につける資産」の名に恥じることのない存在感を放っています。
3.歴史上最も価値のあるバーキンバッグ8選
ここからは、エルメスのバーキンの中でも最も価値が高いといわれているシリーズを紹介していきます。
どのバーキンに価値があるのか、知りたい方はこちらを確認してください。

3-1.The Himalaya Birkin(ヒマラヤ バーキン)

2020年11月、香港のクリスティーズにて300万香港ドル(388,738 ドル) で落札。
エルメスのバーキン史上、最も価値が高いと考えられているのが「The Himalaya Birkin(ヒマラヤ バーキン)」です。ナイル川流域から取り寄せた、厳選されたクロコダイルを使用した、極上のバーキンとして知られています。
ケリーバッグラインで生産されていた、「Vert CeladonNatura」が起源ともいわれており、生産数の少なさから世界で最も希少価値の高いバーキンとも称されるほどです。
一生に一度巡り会えたら幸運といわれる、「キング・オブ・バーキン」と言っても過言ではないでしょう。
かのバーキンコレクター「デビッド・オアンセア」は、ヒマラヤバーキンを50万ドルで購入したともいわれています。
3-2.The Faubourg Birkin(フォーブル バーキン)
2021年11月、ロンドンのクリスティーズで225,000 ポンド(305,100 ドル) にて落札。
パリ本店に位置する、エルメスのフォーヴルサントノーレ店をアイデアソースに生み出されたバーキンが、「The Faubourg Birkin(フォーブル バーキン)」です。
フォーヴルサントノーレ店は、エルメス一号店であり、エルメスファンであれば誰もが一度は訪れたい聖地としても知られています。
フォーブル バーキンには、主に昼バージョンと夜バージョンがラインナップされており、ミニチュアのような愛らしくポップなデザインが人気です。
5種類のレザーを使用するなど遊び心満載の、エルメスらしいバーキンとなっています。
ちなみに、2021年に発表されたホワイトベトンフォーブルセリエは、同年後半には予想の2倍価格でオークションに出品されました。
3-3.The Diamond Birkin(ダイヤモンド バーキン)
2021年11月、香港のクリスティーズで225 万香港ドル(289,948 ドル) にて落札。
バーキンそのものが宝石のように輝く存在ですが、そのバーキンにダイヤモンドをあしらった極上品として知られているのが、「The Diamond Birkin(ダイヤモンド バーキン)」です。
クロコダイルポロサスと呼ばれる最高級素材を惜しみなく使用した、エレガントなビジュアル。
さらに、バッグには計105個、4.12ctのダイヤモンドがあしらわれており、宝石を超えた価値を持つ最高峰のバーキンとしても知られています。
エルメスを象徴するカデナにも、40を超える1.40ctのダイヤモンドがセットされるなど抜かりのない仕様。
さらにホワイトゴールドも使用されており、エルメス社発行の保証書も付属するなど、贅を極めたバーキンといえるでしょう。
ブラックダイヤモンドバーキン25は、2017年に約24万187ドルで落札されています。
3-4.Limited Edition and Custom Niloticus Crocodile Birkins(限定版カスタム ニロティカスクロコダイル バーキン)
2019年5月、香港のクリスティーズで163万香港ドル(~207,025 ドル) にて落札。
希少価値の高い、ワニ革を使用したバーキンが、「Limited Edition and Custom Niloticus Crocodile Birkins(限定版カスタム ニロティカス クロコダイル バーキン)」。
エルメスが使用するエキゾチックレザーは、大きく分けて4種類存在しますが、ニロティカスはナイル川のクロコダイルを使用した極上品として知られています。
繊細なウロコに柔らかく繊細な質感、使い込むほどに馴染むその姿はバーキン上級者をイメージさせることでしょう。
中でも限定カスタムは、入手困難なアイテムであり、より高値で取引されています。
2015年、別注のトリコロールバーキンは約144,480ドルで販売されました。
3-5.The Alligator Birkin(アリゲーターバーキン)
2020年11月、香港のクリスティーズで113万香港ドル(~145,125 ドル) にて落札。
エルメスお得意のエキゾチックレザー「アリゲーター」で仕上げた希少な、「The Alligator Birkin(アリゲーターバーキン)」。
エルメスでは、アメリカ ミシシッピ川に生息するアリゲーターを使用することが多く、そのマットでしっとりとした質感が上質な雰囲気を醸し出す逸品です。
主にバッグに使用されることが多いことから、バーキンの中では比較的定番といってもよい素材でしょう。
シンプルでカラーバリエーションも豊富なところが魅力的で、ドレスからカジュアルまで幅広いシチュエーションで活用できるところもポイントではないでしょうか。
ちなみに、2020年には限定版マットソーブラック35、マットヴェールドー25バーキンが人気を博しました。
3-6.The Ombré Birkin(オンブレ バーキン)
2020年3月、ニューヨークのサザビーズで137,500ドルにて落札。
その独創的かつ、魅力溢れるビジュアルで世界中のバーキンファンを虜にしているのが、「The Ombré Birkin(オンブレ バーキン)」です。
「影」を意味するオンブレは、リザード素材を使用しているため、エキゾチックさと上品さを兼ね備えます。
エルメスのエキゾチックレザーの特徴は、ひとつとして同じ柄が存在しないところ。
「オンブレ バーキン」も、美しい柄模様が施されていますが、それぞれ世界唯一の存在であるところが特徴でしょう。
こちらも、カジュアルからドレスまで幅広いシチュエーションで活用できるため、バーキンファンとしては必ず揃えておきたい逸品といえるのではないでしょうか。
3-7.The Metallic Birkin(メタリックバーキン)
2021年12月、ニューヨークのサザビーズで126,000ドルにて落札。
フォーブルストアへのオマージュとして登場した、光り輝く限定バーキンが「The Metallic Birkin(メタリックバーキン)」です。
シェーブルレザーを大胆に使用した煌めくビジュアルに、シルバーやブロンズの金具がつきます。
2017年には、ブロンズバージョンが約117,000ドルで販売されたというニュースもあったほどの価値の高さです。
3-8.The Grand Marriage Birkin(グランド・マリッジ・バーキン)
2015年12月、香港のクリスティーズで812,500 香港ドル (~104,812 ドル)にて落札。
エルメスのエキゾチックレザーを代表するアリゲーター、オーストリッチ、リザードの素材を3種類使用した贅沢なバーキンが、「The Grand Marriage Birkin(グランド・マリッジ・バーキン)」です。
レザーならではの素材感をはじめ、その美しく希少なカラーリングは世界のセレブたちを魅了し続けています。
まとめ
世界中のセレブ、そして女性たちが憧れるバーキンの世界。
バーキン自体に高い価値がありますが、その中でも希少価値が高いアイテムや限定品は特に高い人気を誇ります。
今後、素材価格も高まると予想される中、バーキンの価値はまだまだ値上がりすることは間違いないでしょう。
本記事にて価値の高いバーキンを理解し、今後に役立ててみてください。

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